和歌山剥き

「年賀状のお返しに剥いたミカンを描いたのが思うようにならなかった」
というおしるこちゃんに
「私なりにアドバイスをして良いのか」
って尋ねたら
「教えてもらっても描ける自信がないから」
とお断りされたんだよね。
私のアドバイスなんて写生としては正解じゃなくてあくまでも〈私が楽してそれらしく見せる方法〉でしかないんだけど、なんとなく気になったからここで勝手に〈(剥いたミカンをそれらしく描くコツ〉について触れとこうと思った。
それを見ておしるこちゃんがリベンジするかしないかは自由だーーー。

ミカンの皮のツルンした手触りと奥で粒々している感じを描き込まずサラッと済ませた上で、剥いた実との区別をハッキリ付ける良い方法が有るんだよ。
それは、早生品種が出回ってる頃に、黄色と緑が適度に混ざった見た目のミカンを選ぶって事。
中の実の色はオレンジだから、細かく描かなくても色だけで皮なのか実なのかの区別が付くじゃないの。
「ズルしていただき!」故エディ・ゲレロさんの名言。
だけどね、今出回ってるミカンはもう皮がみんなオレンジだからねぇ・・・だからこそ年賀状のお返しにピッタリな冬蜜柑なんだけどさ。
そうなると描き込みで区別をつけてかないとね。
無題2726_20200108233725
おしるこちゃんは
「白い綿を繊細に描き残すのが出来ない」
って言うのよ。
「だったら綿の着いてる背中の面を丸っと白く残して、オレンジで隙間を描き込んでけば良いじゃないの? 」
無題2726_20200109113156
これねぇ、
【白い綿を残してオレンジを塗る】
だからやってる事は全く同じなんだけどさ。
ファーストウォッシュをやりながら残さなきゃ残さなきゃ!って乾く前に慌ててやろうとするのと、一旦そこをガバッと残して乾かしちゃってから落ち着いてオレンジを塗ってくかの気持ちの違いは有ると思うんだよ。
で、綿の着いてる面を描いて見せるつもりで剥いたのに、自分の剥き方が和歌山剥きだったから1個も背中が見えてなくて可笑しかった。
そっと皮から1つ外しスケッチ。
完成した上の絵になるまでを何回か撮影しているので、後で手順を纏めてみようか。

纏めたのでリンク貼る。
蜜柑のスケッチ手順
蜜柑の手順後半



コメント
[1] 藤子 | 2020/01/09 16:37
お、お、おいしそう…
さすがっすね、姉さん!!
[2] 戒 | 2020/01/09 17:48
藤子さんこんばんは。コメントありがとー。
もっと早く描きたかったのに気のせいでなければ蜜柑高くない?
描きたくても買えなかった。
自分の思っている価格の蜜柑にやっと出会えてあぁスッキリ。
ファーストウォッシュを乾かしてる間に何を思ったか突然茶碗蒸しを作り出したので続きを描こうとしたら薄皮も綿もパリパリに乾いていたけど、なんとか蜜柑になったわ、やったわ。
[3] おしるこ | 2020/01/09 23:09
はい!せんせい。見てもやっぱりできる気がしません!
分かる、白を残すのは分かるのに…。白が今度は綿にならな…い。
[4] おしるこちゃんこんばんは | 2020/01/09 23:36
私の場合は小野月世先生の丸筆の先を使って、チョイチョイオレンジを入れてるだけ。
広めに白を残してオレンジを入れたら、白より少し色のついたやつでまた少し狭くして、ずらしてちょっと違う色でまた白を狭めると、フワッとした立体感が出てくると思う。厚みだね。白の中に厚みを持たせる。
コメントありがとー。
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