蕎麦だけはダメなのね

私の故郷では、年越し蕎麦って大抵茹で麺で売ってて、家では熱湯にサッと潜らせて湯切りをして熱々の鶏肉出汁を掛けて頂くのね。
だけど今住んでる地域は、生麺だね。売ってる年越し蕎麦は殆どが生麺。ざる蕎麦にする為のストレートのめんつゆが付いてくるかな。
そんな中、数年前の事だけど。懐かしい茹で麺を見掛けたので買ってみたら、故郷の味とは似ても似つかぬ蕎麦でもうどんでもない不思議な食べ物でね。
食べ切る事が出来なかった。
要は口に合わなかったんだな。
それ以来、その製麺所の商品を買うのを避けてしまった。茹で麺だけじゃなくて、そばかっけもね。
だけど中華麺は普通に食べられるんだなぁ…。
蕎麦さえ買わなければ問題ないのか。
それでも何となく恐いからさ、蕎麦の記憶が強烈過ぎたんだろうな。
避けちゃうんだよね、他のメーカーのが有れば中華麺も他のを買ってたんだよ。

昨日は、餃子を作ろうとして、普段余り行かないスーパーに行ったら、件の製麺所の皮しか無くてね。
というか、餃子の皮作ってたのかっ!初めて見たぞ。
地元の製麺所なのにこれまで何処の売り場でもその製麺所の餃子の皮に出会った事が無かったんだよ。
それしか無いので私は渋々と買って餃子を包む。
あらビックリ。
帰り道傘を片手に感じていた不安は何だったのか。
やや厚手、しなやかで何処までも伸びて行きそうな手触りは、やろうと思えばピザのようにクルクルと頭上で回せそうな気さえしてきた。

「これは、焼いたら絶対に美味しい」

思った通り、パリパリとした焼き目に、熱湯で蒸された部分はコシが強くてとにかく美味しい。

「何で今までこの皮を使わなかったんだろう。
今度からここの皮しか使いたくない。」
そう思った。
至福の餃子だった。

なんでだろう。いつも撮るのに写真がない。
挿し絵が無いのは寂しいのでね、多目に乗せた餡を優しく包み込む餃子の皮の絵を描いてみた。
無題2815_20200201000136
絶対に破れないしなやかで強いハート。
に、見えるか?

結論。
○○製麺の蕎麦の茹で麺は買わない。
中華麺は大丈夫。
すいとんは時々固まってるけど大丈夫。
餃子の皮はここで決まり。



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