思い出す度やるせない時(ちょっと長いよ)

物忘れが激しい癖にね。
何度思い出しても頭に血が昇るとか、腹が立つとか、悲しくなるとか。そういうのは覚えてるんだな。
勿論最初の衝撃よりは薄らいでいる事が殆どで。
だけど時と場合に依っては、後から湧いてくるというか。これまでの様々な事柄が縺れてくっついて、思い返す程にやるせない時ってのもあるのよ。

そんな気持ちがぶり返した時はどうするのか？
豊かな自然に囲まれてスケッチだ。
時間を決めて集中力を発揮すると取り敢えずその間は忘れてるべ。単純だからな。
そう思って山の中の温泉を目指したけどね。
家を出た時は晴れていたから
「これは気持ちの良いスケッチ日和だ」
って張り切ってたのを裏切る曇天に変わってしまった。

下描きはテキトーに。
サクラの不透明水彩絵具。赤・黄・青のみでスタート。

大まかに塗り分けたところ。

乾くのを待つ間に余白に手元に生えてる野草をスケッチ。
ここまでは最初の３色のみで進めたけど、最後はラウニーの固形絵の具で暗い色を締めとくか。

また描き過ぎたかな。
ここまででジャスト30分。
温泉に浸かるべな。

やっぱり描いてる間は湧いてきた虚しさがやや薄らいでるからスケッチ様々だよね。
温泉の洗い場は混み気味で、空いてる席を見付けて身体を流す。
負の感情もスッキリサッパリと流れたら良いなぁーーって、目を閉じてひたすら身体を洗って。
シャワーで流そうかって目を開いたらこれまでザワザワしていた洗い場にはもう人が２人しかいなかった。
スッキリしたのは頭の中じゃなくて洗い場だったか。
温泉から上がる時にはまだどんよりしていた空が、脱衣場にいる間にすっかり晴れていた。
えー。もう紙は無いし後は帰るだけなんだよ。さっき晴れてくれたらなぁ。

活字に纏めてる内にやるせなさは大分落ち着いてきた。活字様々どうもありがとう。

何度思い出しても嬉しいとか楽しいの方になれたら１番良いよね。
よし。そっち目指そう。

図書館にも書店にもない絵本を綴ろう

思い出す度やるせない時(ちょっと長いよ)