別れても好きな人

うっかりすると昨日の夕飯も忘れてしまうのに子供の頃に覚えた物って一旦忘れていてもスルスルと数珠繋ぎに出てくるのよ、っていう話題を何回したか分からないけどYouTubeのオススメでポッと出てきた〈別れても好きな人〉がね、思った通り歌詞を全て覚えていたわけ。
１回思い出しちゃうと時々頭に甦って、甦ると結構暫くエンドレス。流石、ミリオン・ヒットだよ。

さてとそれは置いといて、そのうっかりすると忘れちゃう方の昨日の夕飯をね。たまには記録しとこうかな。
昨日は先週の日曜から食べたい食べたいと思いつつお流れ～に流れてたグラタンを、
「今逃したらまた暫く流れそう、今だ」
って作ることにしたんだよ。
マカロニグラタンじゃなくて、炭水化物はジャガイモとかその辺にしたくなったんだな、ホクホクしたやつ。
だけど今急に食べたくなったから待てないのね、ジャガイモの火の通りを。
そんで〈最悪生でもイケる芋〉の長芋さんを用意して

先に玉葱をしんなりするまで・・とかそういうのも一切無しに一篇にフライパンに突っ込む。

こうしている間にも頭の中には〈別れても好きな人〉
が行き来するんだなぁ。
「この２人は、男か、女か、どっちが原因で別れたんだろうか・・・」
しょうもない事を考え出す阿呆な戒。
実際に流行っていた子供の頃は考えたことも無かったんだけどね。
炒め始めると長芋がネバネバと糸を引いてきて炒め物としてはなかなか珍しい様子になってくる。
〈やっぱり忘れられない・・〉の行を聴いてると女性の方はずっと好きなんじゃないの？
長芋に火が通ってくるとそれまで引いていた糸がすっかり無くなるのでそうなったら具材全体に全く振るわない薄力粉をテキトーに振り掛ける。
だけど男性の方から別れたんだったら、優しい言葉なんか掛けるんだろうか。
具材と混ざって薄力粉が見えなくなったら牛乳を注いでひと煮立ちしたら火を止めてグラタン皿に移す～っと。
この歌が何度も頭にかかってるのに２人の別れた理由とか心情の予想がつかない私って、もしかしたら思考回路がまだ子供なんじゃなかろうか。
「あなたの肌年齢はマイナス30歳です」
これなら素敵なんだけどなぁーーー。

とかやってる内に彩りの乏しいグラタン完成。
お腹はともかく味覚がこれだけだと満たされなくて自作の梅酒をお湯割りにして呑んだら酔った。
ロックでいただくより断然薄いのに温かい時は必ず悪酔いするのは何でだ。
そして私はYouTubeのオススメに出てきたアレを今度は思い出し
♪飲み過ぎたのは～貴方のせいよ～♪
昭和歌謡ってインパクト強いな。
酔っぱらった私はもう寝そうってなってから布団の中で
【おやすみなさい】
っていう絵を描いて

「あの２人は、誰にでも優しい男性に女の人が寂しくなっちゃったのかも」
という答えを出しておやすみなさい。

図書館にも書店にもない絵本を綴ろう

別れても好きな人