魔女の一撃

【魔女の一撃】っていうのは、西洋での例えで日本で言うところのぎっくり腰ね。
やっちゃってから１週間位かな。
「その内治る」
って甘く見てたら２日前から朝目覚める度に酷くなって、遂に今朝起き上がるのに数分かかる位まで悪化してた。
「ヒィッ！！！」
っていうの？活字にしづらい悲鳴をあげながら生活する異常事態。
ぎっくり腰を治すストレッチをしたら、いつもは直ぐに軽くなるのに余計悪化して、病院に行きたくても車に辿り着ける未来が想像できない。

「今くしゃみをしたら痛みで死ねるかも」

って恐ろしい想像までしたのに。
身体を休めて、昼過ぎに少し症状が緩和したのに気付いた私は馬鹿だから病院じゃなくて山に行っちゃった。
昨年手が届かなくて収穫出来なかった山葡萄の近くに車を停めて。痛みを我慢して思い切り頭上の蔓にぶら下がる。
グイッと蔓の絡んだ枝もしなって、今年の新アイテム高枝切り鋏で山葡萄を収穫した。
気が付いたんだけど、腰の痛みが嘘みたいに軽くなってるんだな。
それでも１週間前にやった時よりは重症なんだけど。午前中の痛みが何だったのか？魔女も大したこと無いね。
こんな

小さい子供みたいな魔女だったんじゃね？
って調子に乗って栗拾いロードを走って袋いっぱいに収穫して帰った楽しい午後だった。

ところで夕飯を作ろうとしたらなんだか右手の親指がチクリと痛い。
老眼を凝らして指先を見たら小さいトゲが刺さって、もう簡単には取れなくなってるじゃないの。
何してても痛い。
どうやっても取れない。
左手だったら右手で切開して取るのに出来ない。
やられた。
小さい魔女さんに小さい一撃。

図書館にも書店にもない絵本を綴ろう

魔女の一撃