infinity

人様に絵の指導なんかさせて貰うようになって独りで描いてた頃より色々と考える事や気付いた事があるんだよ。
「水彩って難しいですね」
って言われる事もしばしば。
技法や画材について絵の前で尋ねられたり。
その都度それらしいことを答えているけど、自分ではデジタルもアナログも基本的な所はそうは変わらないかと思う部分もあるんだな。
今日も
「これは今水彩で説明してるけど、写真や工芸やる時と共通だよー」
なんてな話をしてきたし。
高度な技法系を質問してくる人の話を聞いたら、実は色を塗る以前の所で躓いてたりするんだよね。
パースや明暗を完璧に押さえたから素晴らしい絵が描けるわけではない。
自分の感動する絵が必ずしも整然と整った絵ではない。
だけどやっぱり、ある程度は基本を知ってた方が描いててやり易いと思ったりね。
主役ではないところの違和感に目が行って、作者の伝えたい部分が入ってこないなんていう事も有るじゃない?
無題1707-1
無題1707_20190629011714

私は昨年の12月にイリヤ・レーピンのサトコっていう巨大な絵を観てきたんだけど、その感動が今でも忘れられないのね。
深海の空想生物、人魚とかね。そういうのが出てくるロシアに伝わる物語を絵にした油彩なんだけど。
ただリアルに描けるだけではなく、空想の物語を大きなキャンバスにどう構成するのか。
それをまるで目の前にいて迫ってくるかのようにリアルに描けるのは、想像力と創造力と技量がずば抜けているからなんだよなぁーーーーー
なんてね。憧れるなぁ。



コメント
[1] Uピン | 2019/06/29 10:58
レーピンさんを初めて知りました。素敵に作品ですね!ネットの画像だと迫力が足りなくて本物を見る機会が訪れたらいいなぁ。なかなか日本にはこないかな。
私はミュシャが好きで、以前東京開催のミュシャ展に行きましたが人がすごくて!見たい作品を離れたところから流しソーメンのように見るだけ…

やっぱり平日の最初かラストの人がまばらな時にゆったり、時には椅子に座りながら鑑賞するのがベストですよね!
ミュシャは四人セットの作品が好きです。【4つの芸術】【4つの花】などです(^^)優美で最高
[2] 戒 | 2019/06/29 11:56
Uピンさんこんにちは。
ミュシャは数年前に岩手県立美術館に来た時と、一昨年の国立新美術館に来た時に観に行ったよ~。
広告の美人画がメジャーだけど私は祖国を描いた油彩が好き。
レーピンは仕事の絵よりご自身の御家族を描いた趣味の油彩がとても好き。
良い作品をたくさん観ると自分からも良い作品が生まれてくるような錯覚を現実に出来たら良いんだけどなぁ。
コメントありがとー。
name.. :記憶

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