「おフランス製ですのよ」

透明水彩を始めた人には、水彩紙はパルプから入って途中からコットンになる人が結構いるんじゃないかな。

私がそうだ。

私はホワイトワトソンをいきなりロールで購入する所からその世界にダイブしちゃったんだよね。
散々慣れてからある日コットンに切り替えた時は、描き心地の違いだけでなくその価格にも身震いしたっけな。
失敗するのが恐くなって思うように筆が進まないからどれも失敗に思えたりね。
最初は泣く泣く棄ててたんだけど、今は棄てないよ。

もしも同じように棄てている人がいたらちょっと待って欲しい。
今は失敗と思えるその絵が忘れた頃に見ると意外とイケてたりするんだよ。
それに、お高い紙だから勿体無いでしょ?

それでもどうしても目を背けたい失敗作をどうしたら良いのか?

今日は色の定着の良いコットンだからこその救済をしてみようと思うので良かったらお手持ちの不透明水彩絵の具(図画工作で使う一般的な文具コーナーで購入出来るチューブ絵の具)で試してみてね。
紙が木材パルプ由来だと、重ねる程に下の色が剥げて悲しくなるからお勧めはしない。

用意したのは失敗と判断して上の方をバッサリ行っちゃってる水彩画。
無題880
紙はアルシュ。(フランス製の最高級コットン紙)
左下の緑やら赤やら混ざった部分を使うんだけど、
無題882
明暗が気になったら軽くこうしてならしてみてね。
あとは一旦よーく乾かして、上から不透明水彩絵の具で別の絵を描いていくだけ。
無題883
あら、簡単。
描いたのは福寿草ね。
下の潰した絵の色が背景にも深みを与えているように見えないかな?
私はこういうテイストも結構好きだよ。



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